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僕という人間

僕のことを一番近くで見ているのは、
間違いなく身近な家族だろう。

バンドメンバーは、バンドマンの僕を見てる。
家族は、あらゆる僕を見てる。

そんな一番身近な家族が、僕のことを
皮肉った訳でもなく、素で、ポロっと一言。

『ジムニー乗って、ドラム叩いてるだけ』

と称した。

僕は、ディスられてる感覚を味わいながらも
感心した。さすがだ。

これほど僕のことを的確に表現した言い回しは
他にはない。

僕の人となりを完璧に表現してる。

その通りだと思う。

あと、こうも言われた。

『あなたは、バンドさえうまくいっていれば、
それでいい』

これもまさに本質を見抜いてる。

まあ、極端ではあるが、その通りだから。

相棒のジムニーで走り回って、愛器のグレッチ
を叩きまくって、ライブしてりゃ、機嫌がいい。

実に単純な男だ、僕は。

そんな人生を送らせてくれる家族に
感謝しなくちゃいけないな。

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